合格をつかむには、受験科目の総得点を上げる必要があります。
ではどうしたら一番効率的に総得点を高められるか?
苦手科目と得意科目、それぞれどのような気持ちで勉強に取り組めば良いか考えます。
まず得意科目を「伸ばす」
苦手科目と得意科目があったとき、気持ちは苦手科目に集中しがちです。
苦手科目をこそなんとか「得意」にしたいと気が焦り、苦手なのに、難しい問題集に手を出してしまったりします。
その一方で、得意科目は「放っておいてもわりとできるから」と勉強がおざなりになります。
しかし、はっきり言って、より点数が伸びやすいのは得意科目の方です。
得意科目とは、自分の性に合う科目です。勉強するのが苦にならず、理解もできるので伸ばしやすく、さらなる高得点を狙えます。
ですから、今より点数を上げたければまず、得意科目を伸ばすことを考えるのが得策です。
得意科目については、勉強のスピードを上げ、応用的な内容の問題集をどんどんこなしましょう。そして、苦手科目で生じる点数の欠けを補いましょう。
たとえば体育のバレーボールの授業などで、組んだチームのメンバーにバレーボールが苦手な人がいたとします。
そのとき、その苦手な人に「もっと頑張れ」と立派な働きを強制するのは得策ではありません。それより、周りの、バレーボールが得意な人間が、苦手な人をフォローするべくより頑張った方が早いのです。
得意科目の点数で苦手科目の点数をフォローできるよう頑張りましょう。
苦手科目は「底上げ」する意識
では苦手科目はどうするか? これは、最初から、あまり高得点は望まない諦めも必要です。
何年も浪人生活を送るならまだしも、一年やそこらで苦手科目を得意科目にまで持って行くことは難しいでしょう。
性に合わないから「苦手」なので、伸びしろも少ないのです。伸ばそうと思えばそこだけに相当な時間と労力がかかってしまい、他の科目にまで手が回りません。
ですから、苦手科目については、「伸ばす」というよりも『底上げ』する意識を持ちます。
目指すのは、合格に必要な総得点から得意科目で取れそうな得点を引き、残った点数です。高得点じゃなくても良いのだと思えば、気持ちも楽になります。
難しい問題集を解く必要はありません。スピードを落とし、初歩の初歩から、じっくり勉強しましょう。
次項、「苦手科目とのつきあい方」で、苦手科目にどのように取り組んだら良いか掘り下げて考えます。