photo byDave Rutt
自宅浪人生活には時間がたくさんありますから、勉強と並行して少しくらいアルバイトをやっても支障はないのではないかと思う方がいるようです。
しかし、これは大きな間違いです。よほど家庭の経済状況が逼迫していて、アルバイトをしない限り生活できないというのならやむを得ませんが、そうではないのならアルバイトはせず、受験勉強に徹しましょう。
勉強だけで精一杯
受験勉強というのはとても集中力を要するので、疲れます。
勉強以外の時間はすべて休憩にあてないと、とても体力とやる気がもちません。
勉強のために生きてください。浪人生の仕事は勉強をすることです。
19歳という、十代最後の一年を費やすからには、それなりの結果を出したいもの。ならばなおさら、勉強に集中して、できれば現役時に志望していた大学よりもさらに難易度の高い大学に合格するくらいの力をつけるよう頑張りましょう。
そのためには、アルバイトをしている暇などありませんよ!
後悔しないように
必死に勉強するのは、本番を迎えたときに、「自分はできるだけのことはやった」と納得できている状態に自分をもっていくためでもあります。
浪人中、完璧とはいえないまでも、自分なりに精一杯努力した。そう思えることで気持ちが落ち着き、試験にも集中できるのです。
もし下手にアルバイトなどをして勉強が十分ではなかった場合、「もっと勉強を頑張れば良かった」と本番を前に後悔することになります。
逃げの気持ち?
勉強以外のことに手を出したくなるのは、逃げの気持ちからではありませんか?
私は現役時代、センター試験の直前に、現実から逃げるようにテレビゲームばかりしていました。勉強が足りていないという自覚があり、しかし今さらどうあがいても間に合わないという焦りが、私をゲームに駆り立てていました。
このことを悔やみ、『禁止事項を自分に課す』でも書いたように、私は浪人中、テレビゲームは絶対にやらないと決め、固くその意志を通しました。
勉強が思うように進んでいないからと逃げては、ますます遅れていきます。できるところからで良いのですから、慌てず、投げやりにならず、計画を立てて実行していってください。
次項、「自宅浪人中、不安や焦りを感じたら?」です。